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「中高ドイツ語における心態詞としての doch 」「データサイエンス教育の一環としてのコンピュータ音楽入門」

 授業が始まっててんやわんやです.学生の皆さんにすぐに対応できなくて申し訳ありません.年度末にばたばたとまとめた論文が公開されました.恥ずかしいものですが,お知らせします.

石井正人:中高ドイツ語における心態詞としての doch について.
千葉⼤学⼈⽂公共学府 研究プロジェクト報告書 第 364 集『⽂化交流研究』 pp. 1-12、2021 年

https://opac.ll.chiba-u.jp/da/curator/109539/364-P001.pdf

石井正人:データサイエンス教育の一環としての「コンピュータ音楽入門」
―ニューラルネットワークを用いた歌声シンセサイザーNEUTRINO を使って.
千葉大学人文公共学府 研究プロジェクト報告書 第 362 集 『高等教養教育研究』pp. 1-28 2021 年

https://opac.ll.chiba-u.jp/da/curator/109537/362-P001.pdf


葉柳和則(編著)『ナチスと闘った劇場』

 葉柳和則(編著)『ナチスと闘った劇場 精神的国土防衛とチューリヒ劇場の「伝説」』(春風社,2021)を,共著者の市川明先生を通じて御寄贈戴きました.ありがとうございました.

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 ナチスに追われた亡命演劇人を起用し,ナチスに焼かれた作品を上映し続けた伝説の「チューリヒ劇場」を多面的に明らかにする重厚な共同研究の成果です.

 市川先生ご無沙汰しております.定年後もますますご活躍で,まぶしいばかりです.こういうものも紹介して下さいました.

『Musical 地下鉄1号線 The new world』
原作:フォルカー・ルートヴィヒ「Line1」より 
翻訳・台本:市川明(大阪大学名誉教授)
翻案・演出:中立公平  
作曲・編曲・指揮: 西村友

撮影:2021年3月20日(土)天王寺公園

https://www.youtube.com/watch?v=kB6j9TeQyXo

まの瀬『顔がこの世に向いてない。』

 新学期が始まって,落ち着かない日々が続きます.あっという間にゴールデンウィークが目前です.

 余裕のない毎日ですが,良い作品に出会えました.「ジャンプルーキー」から認められて本紙連載にデビューした,新進気鋭の漫画家,まの瀬『顔がこの世に向いてない。』(ジャンプコミックス・全3巻)には,本当に心打たれました.いわゆるラブコメで,少々誇張気味に描かれてはいるけれど,ルッキズムに痛めつけられ,自分を見失いそうになる関東地方の高校生たちが,必死になってもがきながら,自分の進むべき道,友愛と信頼を取り戻していきます.幼いが真剣な理屈っぽさが横溢していて,それがとても初々しく,愛おしい.主人公の少年がトンネルをくぐり抜けながらこれまでの経験を振り返り,人生の岐路に立ち向かう決断をする場面は圧巻でした.私は古い世代ですから,連想したのはアニメ『ホルス』の名場面「迷いの森」でした.誠実さ,志の高さ,品格が争いようもなくにじみ出てきます.まの瀬さん,どうもありがとう.このかわいらしい登場人物たちと共に,まの瀬さんがますます活躍されることを期待しています.


Arthur Lourié: Cinq Préludes Fragiles

 忙しいときにこんなことしちゃったんですけど,ルリエの「こわれそうなプレリュード」全5,ストリングス版に編曲・シンセサイズしてアップしました.

https://youtu.be/AOz5tyHI-B8

 授業で使いたくて,Ernest Bloch: Baal Schemの楽譜を眺めていますが,コンピュータ音楽にするのは,私の力では無理なようです.ーーーところで,音楽家のErnest Bloch (1880 - 1959) を検索すると,間違えて哲学者のErnst Bloch (1885 - 1977) の写真が使われているサイトが複数引っかかります.活躍した年代も同じだし,名前も似すぎていますものね.

 ちゃんと原稿を書いたり,授業準備をしたりします.