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千葉大学人文科学研究院の緊急声明

 千葉大学大学院人文科学研究院教授会は、1月25日(木)に行われた千葉大学学長選考・監察会議による学長となるべき者の選考について、国立大学法人千葉大学学長選考規程に照らして疑義があると認めたため、以下のとおり質問書を提出・公開することを決議しました。

https://www.l.chiba-u.jp/topics/137.html


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【緊急声明】千葉大学学長選考・監察会議への質問書
2024/01/31 (水)
千葉大学大学院人文科学研究院教授会は、1月25日(木)に行われた千葉大学学長選考・監察会議による学長となるべき者の選考について、国立大学法人千葉大学学長選考規程に照らして疑義があると認めたため、以下のとおり質問書を提出・公開することを決議しました。同会議の迅速かつ真摯な対応を望みます。


令和6年1月30日
千葉大学
学長選考・監察会議
議長 殿

千葉大学
大学院人文科学研究院教授会

質 問 書

平素より千葉大学の運営にご尽力いただき敬意を表します。
今般の学長選考では、1月19日(金)に実施された学内意向聴取において、対象者の90%以上が投票(不在者投票を含む)に参加するなど、多くの教職員からきわめて高い関心が寄せられました。学内意向聴取の結果、得票数1位は山田賢氏で534票、2位は横手幸太郎氏で446票、3位は松原久裕氏で350票でした。しかしながら、1月25日(木)に開催された学長選考・監察会議においては、学内意向聴取の結果と異なり、横手氏が学長となるべき者に指名されました。
国立大学法人千葉大学学長選考規程には「学長選考・監察会議は,学長候補者の所信等を聴取のうえ,学内意向聴取の結果を参考にして,学長となるべき者1名を選考する」(第16条の1)と定められています。もし規程に沿って適切に学内意向聴取の結果が参考にされたのであれば、1.2倍の得票数の差を覆すに足るどのような合理的な理由があって、このような選考結果に至ったのでしょうか。千葉大学の多くの教職員および学生が、今回の選考結果に納得し、学長となるべき者に信頼して大学の運営を委ねるためには、この点について詳細な説明がなされる必要があります。同規程にはまた「学長選考・監察会議は、学長となるべき者および選考理由を公示する」(第16条の2)「学長選考・監察会議は、学長となるべき者として選考された者について、当該選考の結果、当該者を選考した理由および選考の過程を公表する」(第18条)と定められていますが、現時点で公示・公表されている選考理由・選考過程の説明は、「国立大学法人千葉大学学長選考規程第3条を満たすと判断された」とするのみで、到底十分なものとは言えません。また学内向けに学内意向聴取結果を公示しながら、学外向けにそれを公表しないことは、恣意的な情報操作との嫌疑を免れず、千葉大学の社会的信用を失墜させる恐れがあります。学内外において情報の透明性が確保されることを切に求めます。
つきましては、下記の3項目について質問しますので、2月20日(火)を目処として、できるだけ速やかにご回答ください。なお、本質問書は本研究院ホームページ上にて公開することを申し添えます。



1、学長選考・監察会議は、選考の過程において、学内意向聴取の結果をどのように受け止め、どのように参考にしたのか。
2、学長選考・監察会議は、学内意向聴取の結果を覆すに足る、どのような合理的な理由をもって、学長となるべき者を決定したのか。
3、上記1および2に関し、学長選考・監察会議内において、どのような議論が交わされ、どのような過程を経て最終的な決定に至ったのか。

以上