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【NEUTRINO】(AIきりたん)によるフィンランディア

 対面授業に向けて規制緩和が進みます.とは言っても,コロナへの警戒は解けませんし,距離を保ったまま対面授業ということになると,教室も足りません.対面授業を避けることのできない実験・実習科目を優先すべきであると個人的に考え,私の担当する授業は後期もオンライン実施にするつもりです.

 こんな時ですが,のんびりしたお話しを…

 前に紹介した「AIきりたん」をさらに工夫し,四声の合唱と弦楽四重奏を重ねてみました.
日本基督教団『讃美歌』298番(フィンランディアより)と120番(ラザロの歌)です。いかがでしょうか.

讃美歌298番:フィンランディア


讃美歌120番:ラザロの歌


 シベリウスの「フィンランディア」中間部のあの有名な旋律は,日本基督教団『讃美歌』298番として取り入れられています.歌詞は,Katharina von Schlegelが1752年にドイツ語で作った詩を,Jane Laurie Borthwick (1813~1897) が英訳してこのメロディーに乗せたのだそうです.
 一方120番の方は,古くからイギリスで「金持ちとラザロ」というクリスマスキャロルとして歌われていたようです.Ralph Vaughan Williams (1872 ~1958) の "Five Variants of Dives and Lazarus" (1939) でご存じの方も多いと思います。 ただこのメロディーは 「Kingsfoldの讃美歌」としても知られており,"O Sing a Song of Bethlehem" とか ”Heard the Voice of Jesus Say” の歌詞で歌われてもいます.『讃美歌』に収められているのは,Louis Fitzgerald Benson (1855~1930) による後者の歌詞です.

讃美歌298:「フィンランディアより」
1.
やすかれ,わがこころよ.
主イェスはともにいます.
いたみも苦しみをも
おおしく忍び耐えよ.
主イェスのともにませば,
たええぬ悩みはなし.

2.
やすかれ,わがこころよ.
なみかぜ猛るときも,
父なるあまつかみの
みむねに委ねまつれ.
み手もてみちびきたもぅ
のぞみの岸はちかし.

3.
やすかれ,わがこころよ.
月日のうつろいなき
み国はやがてきたらん.
うれいは永久に消えて,
かがやくみ顔あおぐ
いのちのさちをぞ受けん.


讃美歌120:「ラザロの歌」
1.
いざうたえ友よ,ベツレヘムの
まぶねに生れし かみのみ子を.
かの夜の光は 今も消えず,
平和のねがいは いよよ高し.

2.
いざうたえ友よ,ナザレの野に,
花つみ鳥追う 童イェスを.
かの日のそよ風 今も吹きて,
すさめる心に さちをおくる.

3.
いざうたえ友よ ガリラヤにて,
波かぜしずめし ちからの主を.
とうときみ声は 今もひびき,
なやめる世界に 憩いをあとう.

4.
いざうたえ友よ カルバリにて,
十字架に死にたる すくいぬしを.
みくにに帰りし さかえの主は,
今なお世びとを 招きたもう.