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「AIきりたん」による千葉大学歌

 「AIきりたん」こと "NEUTORINO" が,SHACHI@SHACHI_KRTNさんによって今年の2月に公開されたと学生から紹介されました.

https://twitter.com/SHACHI_KRTN/status/1230869534950805506?s=20

 このニューラルネットワークを用いた歌声シンセサイザー【NEUTRINO】はフリーウェアなのだそうです.さっそくわが千葉大学歌を入力し,これもご存じのフリーウェア "Audacity" で多重録音し,合唱を再現してみました.



 オンライン授業で授業ビデオを作成する際に,音楽・動画・画像の著作権が改めて大きな課題となります.対面授業において限られた空間で教材として用いている場合には,商用でない教育研究用の使用として無償で使わせて貰っていますが,ビデオで公開となるとそうはいきません.しかし今の大学には著作権者にお支払いできる予算はありません.自分の授業プランの全てを再チェックしますが,大半は差し替えが必要です.ご好意で無償提供して下さっている方々,例えば「いらすとや」さんでも無制限というわけではありません.
 仕方ないので,窮余の策です.音楽は自作自演か,17世紀のリュート曲集からとか賛美歌からとか著作権切れのメロディーを持ってきて編曲,これをフリーソフトのMuseScoreに入力・再生して使用します.(必要な方は仰って下されば楽譜も音源も差し上げますよ,あんなものに需要があればですが)写真などは自分で撮った下手くそなスナップ写真か,マイクロソフトが最近またサービスを再開してくれたストック画像から使わせて貰います.イラストなどは心底困ったので,100年以上前の本の挿絵を使わせて貰ったり,ついには,カモ『だれでも簡単&かわいく描ける!カモさんのボールペンイラスト』(NHK出版)など数冊を慌てて読み,自分で描いた哀れな落書きを追加します.

ヨナ.jpg

 「AIきりたん」による千葉大学歌も,「千葉大ゆるキャラ」の動画でも作って何かの授業で使うことにします.動画についてはフリーソフトの Giam や 9Vae で準備中です.学生さんの方が上手いに決まっているのですが,もしも頼んだとしたら,手伝ってくれた学生さんにお支払いする謝礼すらないのです.

 目も当てられない舞台裏です.後期はもうちょっと技術が上がるかもしれません.

「すべて行路人(みちゆくひと)よ なんぢら何(なに)ともおもはざるか ヱホバその烈(はげ)しき震怒(いかり)の日(ひ)に我(われ)をなやましてわれに降(くだ)したまへるこの憂苦(うれひ)にひとしき憂苦(うれひ)また世(よ)にあるべきや考(かん)がへ見(み)よ」(エレミアの哀歌 1-12)